top of page

『貧困の現場から社会を変える』

「下流老人」や「貧困女子」など、連日のように日本社会の貧困問題が報道されている。

貧困が可視化された今、私たちに何ができるのだろうか?​

第1章 私が取り組んできた生活困窮者支援

   反貧困運動の第一人者である著者が当時を振り返る
第2章 権利としての生活保護

   「不正受給」のイメージが強い生活保護…しかし現場で起きている本当の問題は全く異なっている
第3章 バッシングと差別

   日本社会にある差別の実態を明らかにし、人権意識の確立のために必要な手がかりを探る
第4章 拡大する住まいの貧困

   ネットカフェ難民、脱法ハウス、ホームレス問題…日本の住宅政策はどうあるべきなのだろうか
第5章 自立支援を問う

   「自立支援」の実態から、「自立」の意味を問い直す
第6章 対談・藤田孝典×稲葉剛

目次

政治だけじゃない。貧困が広がる社会を、私たち自身が変えることができる。

ベストセラー『下流老人』の著者・藤田孝典氏との対談も掲載!

貧困支援の最前線に立つ二人が、ソーシャルアクションの重要性を論じる。

NPO法人ほっとプラス代表理事

​藤田孝典氏

著者たちが実際に行ったソーシャルアクションの事例

 ソーシャルアクションが支援の可能性を広げる!

 「福祉関係者の間では、社会福祉を既存の制度の枠内だけで考えてしまうという傾向が根強くありますが、現代の社会問題は制度と制度の狭間で起こっている問題が多い。そして既存のシステムの隙間や狭間に落ち込んでしまった方々への支援を実際に行おうとするときに、サポートする側が既存の枠組みにとらわれてしまうと、結局何もできないことになってしまいます。だから自分の活動領域を自主規制しないというのが非常に重要です」

 「つい私たちは、解決が難しそうな問題は「専門家に任せておけばいいんだ」、「それは専門家がやってくれるはずだ」と思ってしまいがちですが、それができていないから、さまざまな社会問題が起きているわけです。むしろ、私たちの側からそれぞれの専門領域に閉じこもっている専門家を引っ張り出してくる、その人たちとネットワークを作っていくということが重要ではないでしょうか」(本文より)

ソーシャルアクションはなぜ重要なのか?

著者 稲葉剛

雑誌『POSSE』の人気連載がついに書籍化!​

大幅に加筆し『POSSE』連載時以上の面白さに!

  「この度創刊する「POSSE叢書」は私たちが積み重ねてきた知的実践を、それぞれ一冊の書籍にまとめ、世に問うものです。短編の論考とは異なり、深く問題を掘り下げることに意義があります。」

\ NPO法人POSSE代表 今野晴貴氏 推薦 /

ソーシャルアクションが社会を変える!?

20年以上貧困現場で活動してきた著者が訴える本当に必要な支援とは何か?

Product
About
Featured
Contact
Demo

稲葉 剛(Tsuyoshi Inaba)

 

略歴

1969年、広島県広島市生まれ。母親は原爆投下直後の広島に疎開先から入った「入市被爆者」、父親は原爆で家族を失った「原爆孤児」であり、被爆二世として戦争や平和の問題に敏感な子どもとして育つ。
東京大学教養学部教養学科卒(専門は東南アジアの地域研究)。在学中から平和運動、外国人労働者支援活動に関わり、1994年より東京・新宿を中心に路上生活者支援活動に取り組む。
2001年、湯浅誠らと共に自立生活サポートセンター・もやいを設立し、幅広い生活困窮者の相談・支援活動を開始。学習塾講師として生計を立てながら活動を続けるが、2008~09年の派遣切り問題を機に退職し、活動に専念することに。
2009年、住まいの貧困に取り組むネットワークを設立し、住宅政策の転換を求める活動を始める。また、2011年より生活保護制度の改悪に反対するキャンペーンに本格的に取り組む。
2014年、一般社団法人つくろい東京ファンドを設立し、空き家・空き室活用による低所得者支援を事業化。
2015年、立教大学大学院特任准教授に就任し、貧困・社会的排除、居住福祉論を教えている。

 

現職

一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事
特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい理事
住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人
生活保護問題対策全国会議幹事
一般社団法人ホームレス問題の授業づくり全国ネット理事
一般社団法人自由と生存の家理事
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授

 

著作

『鵺の鳴く夜を正しく恐れるために―野宿の人びととともに歩んだ20年』エディマン/新宿書房 2014年
『生活保護から考える 』岩波書店 2013年
『ハウジングプア』山吹書店 2009年
『英語のおさらい(おとなの楽習シリーズ)』自由国民社 2008年
『貧困のリアル』(共著)飛鳥新社 2009年
『わたしたちに必要な33のセーフティーネットのつくりかた』(共編著)合同出版 2011年
『12歳のきみに語る憲法』(共著)岩崎書店 2011年
『貧困待ったなし!―とっちらかりの10年間』(共著)岩波書店 2012年
『命と絆は守れるか?震災・貧困・自殺からDVまで』(共編著)三省堂 2012年
『脱原発とデモ―そして、民主主義』(共著)筑摩書房 2012年

『下流老人』著者

藤田孝典氏

『ブラック企業』著者

今野晴貴氏

ご推薦いただきました!

bottom of page